理事長の岸田です。1月初旬、NHKの撮影でスタッフ4名と2日間東京に行ってきました。
今回の撮影はハートネットTV「障害者雇用」プロジェクトの第6回・最終回で、障がい者と企業の「お見合いプロジェクト」でした。
これまで、第4回では垂水の商店街を中心に、東京大学先端科学技術センターの近藤先生の「超短時間就労」という新しい雇用の形を撮っていただきました。企業が業務を明確にすることが出来れば、いろんな人が就職できるという内容でした。
→ハートネットTV「障害者雇用の新メソッド!“超短時間雇用”とは?」
第5回は、すいせいの就労移行支援事業所「CASTビジネスアカデミー」を撮影していただき、障がいのある人も自己を理解し、自分の強みがわかれば働いていけるということをお伝えしました。
→ハートネットTV「障害者が働くために必要な「社会力」と「自己管理力」とは?」
そして今回の最終回は、これまでの流れを踏まえて、業務分析で欲しい人材を明確にした企業と、自己分析で自分の長所・強みを理解した就労希望者とが出会えばうまくつながるはず、という仮説のもと、合同お見合いパーティーをするという企画です。
撮影には東京の8つの企業と22名の就労希望者に集まっていただきました。
近藤先生たちが企業の業務分析を行い、僕達すいせいは独自メソッドを使い就労希望者の強みを見つけ出す、という役割で、講義・グループワーク・面談を行いました。
当初の参加予定者は10名強と聞いていたのが倍近い人数が参加され、かなりタイトな時間で分析を行うことになり、不安もありました。
就労希望者の分析は、前日までに記入していただいた、本人様の簡単な基礎情報とSUISEIアセスメントシートを元に仮説を立て、グループワークの様子と10分ほどの面接で“脳のクセ”を見つけ出し、適職を提案するというものです。
これまですいせいが【生業カウンセラー】として培ってきた、障がい者はもちろん生活困窮者や大学生、ひきこもりの方などに提供してきた経験・技術をギュギュッと詰め込んで支援してきました。
22名の皆様全員のお役に立てたかどうかはわかりませんが、2日目の終わりには「自分の知らない自分に気づきました」「自信が持てました」「めっちゃ当たってます。占い師みたいですね」というありがたいお言葉を複数いただきました。
10年以上ひきこもられた方から「自分の人生でとても有意義な2日間になりました」と言っていただいた時は、とてもとても嬉しかったです。
どんな編集になるかわかりませんが、NHKの方からもお褒めいただきましたし、何より参加者の方達に喜んでいただいたことで、東京に来た甲斐があったと思いました。
また、働きづらい人、生きづらい人が1人でも減るにはどうしたらいいかと向き合い、10年以上かけてつくり上げてきた「SUISEIの支援メソッド」は全国でも十分通用すると証明できたことも大変嬉しく思いました。
地道にコツコツとしてきたことが陽の目を浴びることが増えてきました。これまですいせいを創り上げきた先輩やスタッフの創意工夫の賜物です。
今回の放送で社会が少しでも快くなれば、すごいストレスの中で頑張った甲斐があります。(笑)
NHK Eテレ ハートネットTV「障害者雇用 もっと両思いを増やそう!6 マッチング大合宿」
放送時間:2019年2月4日(月) 午後8時00分~午後8時30分
ハートネットTVホームページ
2月4日放送内容
ABOUT
この記事を書いた人
岸田 耕二
社会福祉法人すいせい 理事長1981年生まれ、鳥取県出身。精神保健福祉士、産業カウンセラー。
2005年から就労移行支援事業所の施設長などを歴任。これまで東京大学プロジェクト参加、厚生労働省関連や神戸市福祉計画などの委員、ひきこもり支援、社会的養護者支援など幅広く活動中。
趣味はサーフィンとサッカー、娘二人のパパ。
代表メッセージ・詳細プロフィール