2017年12月17日、社会福祉法人経営トップセミナーで地域貢献事業ほっとかへんネットたるみ(*1)の代表として活動報告をしてきました。
場所はメリケンパークのオリエンタルホテルで、聴講される方も社会福祉法人の経営に関わる方達が150名ほどお見えでした。
会全体では今の社会情勢の話からはじまり、社会福祉法人が社会から求められている事は何かについて聴講しました。
その後、社会貢献活動をしている法人と、ほっとかへんネットとしての活動をしている事業所、私を含め4団体が実践活動を報告しました。
地域と災害対策に取り組んでいる活動や、子供達に勉強や食事を提供する活動など、地域への積極的な取り組みを聴くことができ、今後のsuiseiにとっても参考になるお話しでした。
私からは、垂水区で高齢・児童・保育・障害の社会福祉法人が連携し、震災後に建てられた災害復興住宅での高齢者や子どもの居場所を作る、地域の「互助の再生」プロジェクトの報告をしました。
垂水区の社会福祉法人を代表しての講演だったので緊張しましたが、話を通して社会福祉法人を経営するということが社会的にどういう事なのか、どんな責任、役割なのかを皆で考える機会になればと思い、話しをさせていただきました。
会後には、初めてお会いする方から「来年の社会福祉法人の保育の集まりでも話してもらえないか」と依頼していただきました。人前で話をするのはあまり得意ではないですが、話をする事でチャンスが貰え、今まで接点がなかった方達にもsuiseiが大切にしてきた「誰もが機能し、自信を持って生活できる社会にしたい」という想いを少しずつ発信していければと思います。
会全体を通して、「無縁社会」「孤立」「ひきこもり」「貧困」など、社会には多くの課題があることを改めて思いました。全てをすぐには解決は出来ないですが、一人一人が、その問題をまず知り、次に自分のできることを探そうとする気持ちの必要性を再認識しました。
また私たちの様な団体は、行政はもちろん企業や市民団体など様々な方と繋がり、想いを持った人達と問題を解決していくアイデア・仕組みを考え、社会に提案していくことが必要ではないかと感じました。
ちなみに宣伝も含めてですが、地域貢献の一つのアイデアとして、車イスの人や小さい子を持つ人が使いやすいトイレの地域マップアプリを、スタッフと利用者さんで開発しました。
移動が不便な利用者さんから「トイレが心配で外出しづらい、外出先がいつも一緒」という声を以前から聞いていたので、このアプリが広まってトイレに困る人が一人でも減って、外にいろんな人が出てこれたらという想いで作ってみました。
まずはAndroidのみでリリースを考えていますが、こんな感じの地域貢献ももっとやって、新しい社会の形をデザインしていけたら面白いのではと思っています。ご協力していただける方はよろしくお願いします。
*1 ほっとかへんネットたるみ(垂水区社会福祉法人連絡協議会)
神戸市垂水区内の社会福祉法人(保育園・高齢者施設・障害者施設等)32団体が集まって、垂水区民の皆様がいつまでも安心して暮らせるよう、住みよい「たるみ」を創っていこうと設立された連絡協議会です。
種別にとらわれず連携し、地域の課題解決に取り組んでいます。
ABOUT
この記事を書いた人
岸田 耕二
社会福祉法人すいせい 理事長1981年生まれ、鳥取県出身。精神保健福祉士、産業カウンセラー。
2005年から就労移行支援事業所の施設長などを歴任。これまで東京大学プロジェクト参加、厚生労働省関連や神戸市福祉計画などの委員、ひきこもり支援、社会的養護者支援など幅広く活動中。
趣味はサーフィンとサッカー、娘二人のパパ。
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